健康リブ ー健康に生きるために病気を知るー

心不全について私が知るすべてを話すブログ

高血圧

後負荷とは

後負荷とは、心臓が収縮して血液を大動脈に拍出するのに対して邪魔するをすべてのものとなります。後負荷を理解するには、2つの要素の理解が必要になります。まずは、血圧。そして、閉塞性肥大型心筋症と、その閉塞の程度に対する降圧薬の効果です。まずは…

血圧治療に遠隔管理は重要。

家庭血圧の測定は、高血圧の診断でも重要で、治療過程でも非常に重要です。 現時点では、可能な限り自宅で毎日朝・夕に血圧を測定していただいて、それを何らかの方法で記入していただいたもの(たいていは血圧手帳)を外来に持参いただき、それを参考にして、…

CAVIとはなんだ? 

CAVI (心臓足首血管指数:cardio-ankle vascular index) CAVI検査は、血管の硬さをみる検査です。値としては9以下が正常とされ、10以上は血管が硬くなっているとされます。 血管は年齢とともに硬くなっていってしまいますが、他にも動脈硬化を起こすといわれ…

高齢者の高血圧の治療はどうしたらいいのか

高齢者の高血圧治療に関しては、日本老年医学会から高齢者高血圧診療ガイドライン2017が発表されています。 この中では、多くの臨床研究をもとにさまざまなことについてどのようにすればいいかが詳細に述べられています。 すごく簡単にまとめると、高齢者で…

健康診断で高血圧と言われたら

健康診断で高血圧と言われたら、どうすればいいかですが、第一に行っていただきたいのは家庭血圧を測定するということです。 上腕で測れるタイプのもので、しっかりと腕を覆えるものにしてください。このあたりが不十分だと機械の脈拍の探知が甘くなって、正…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(25)

(高血圧の原因は、結局わからないが) 高血圧は、いわゆる2次性といて血圧を上げるようなホルモンが異常に高くなるような病態を除いては、結局本態性といって、何が原因かはわかりません。 喫煙に関しても、ニコチンが15-20分程度血管を収縮させて血圧を上げ…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(24)

(高血圧に対するワクチン治療) Hironori Nakagami, et al. Vaccines 2014, 2(4), 832-840; Peptide Vaccines for Hypertension and Diabetes Mellitus Nakagami Hironori, et al. Journal of Hypertension: September 2016. OS 17-05 DEVELOP A THERAPEUTIC …

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(23)

(腎動脈アブレーション) SPYRAL HTN-OFF MED Trial Lancet. 2017 Nov 11;390(10108):2160-2170 Prof. Dr. Michael Böhm 2017年にLANCETという超一流雑誌に掲載された臨床試験です。 腎臓の動脈にスプリングのような形態をしたカテーテルを使って、アブレーシ…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(22)

(アルドステロン拮抗薬) アルドステロン拮抗薬は、高血圧治療で第一選択となる薬剤ではありませんが、併用することで非常によい降圧を示すことがあります。また、心不全の治療薬としては、心臓が大きくて悪い人も小さくて悪い人にも有効性を示すデータがあり…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(21)

(α1受容体遮断薬) 高血圧が維持される中で、自律神経の交感神経が非常に重要な働きをしています。 また、臓器によって、交感神経の受容体の中でもどの受容体が強く発現(多く存在)しているのかによって、同じ刺激を受けても異なる挙動を示します。 たとえば…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(20)

(β受容体遮断薬) β受容体遮断薬は、今までの降圧薬と違って、高血圧だけの患者さんに対しては第一選択にはなりません。第2、3選択にはなっていきます。 たま、特定の不整脈の方や、心臓が大きくなるような心不全を合併しているような方に関しては、第一選択…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(19)

(カルシウム チャネル ブロッカー:CCB) 今、第一選択としてもっとも多いのはこの薬剤かもしれません。 利尿薬も少ないのですが、やはり副作用が少ないというのが最大の売りで、高齢者にも処方しやすいイメージがあるとためだと思います。 値段も、標準容量…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(18)

(ARB; アンギオテンシンII 受容体拮抗薬) この薬剤は、日本でほんとによく使われています。 今まで何度もお話ししましたが、降圧を超える薬剤の差はほぼありません。 利尿薬の心不全予防と、ACE阻害薬の冠動脈疾患がある程度です。 こARBは、ACE阻害薬が使用…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(17)

(ACE阻害薬) この薬剤は、何度か出てきているレニン・アンギオテンシン・アルドステロン系という塩を体に貯めて、血管を収縮させるということを目的としている系を阻害します。 レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系には、大きく血管内のレニン・アン…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(16)

(利尿薬) 前回述べたように降圧薬の中でも、本来最も費用対効果が高い利尿薬です。 利尿薬には、利尿を起こすための作用部位によってさまざまな種類がありますが、基本的には、すべて腎臓の尿細管に作用する薬です。 腎臓では、全身の20%の血流が流れます。…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(15)

(薬物の選択) 薬物治療を始めるとなったら、どうすればいいのかということですが、基礎疾患(*)のない方に関してはなんでもいいです。 大きくわけて、 ①利尿薬 ②ACE阻害薬 ③カルシウムチャンネル阻害薬 ④ARB ⑤β遮断薬 他には、補助的にα受容体遮断薬、他の…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(14)

(薬物治療の開始時期) 高血圧の治療で、まずお話ししたように塩分の制限やDASH食に近い食事(*)、運動習慣の確立を行います。そのうえで、それでも血圧の高値が続くようであれば、今は薬物治療ということになります。 (*)DASH食:Dietary Approaches to Sto…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(13)

では、具体的な治療であるが、減塩に関しては、個別の本を勧めることはしたくはないが、国立循環器病研究センターのかる塩レシピが参考になります。 塩分は4-6gが目標です。 高血圧患者に対しては、塩分制限だけではなく、DASH食という食物繊維や果物の多い…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(12)

(治療の第一は塩分制限と運動)まず、繰り返しですが、基本は塩分制限です。もともと塩分感受性の高いような人に関して重要であることはもちろん、その他の人でも、高血圧の状態となっていると塩分に対する感受性は亢進しています。多めの塩分をとっても高…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(11)

(2次性高血圧) 高血圧の診断が2つあるとお話し、まずは、高血圧かどうか自体の診断のお話をしました。2つ目の診断とは、まず1つ目の高血圧と診断されたら、次に原因となるような疾患があるかどうかを診断することになります、これが2つ目の診断です。 今まで…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(10)

(白衣高血圧と仮面高血圧) 前回、高血圧の診断としてもちいられている数字は、正しく測定された診察室血圧で140/90mmHg, 家庭血圧で 135/85mmHgと述べました。 また、最も信頼性の高いと思われる24時間自由行動下血圧で、昼間 135/85mmHg、夜間 120/70mmHg…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(9)

(高血圧の診断) 高血圧にかかわらず、ほぼすべての病気には診断となる基準があります。 高血圧や脂質異常であれば、検査値で決まるし、癌であれば、基本的には何らかの方法で癌細胞の存在によって診断されます。 高血圧や脂質代謝の異常とされる数値はどの…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(8)

(24時間自由行動下血圧測定) 診察室の血圧や、ジムで測るような血圧には、高血圧かどうか診断できる精度はありません。 確かに、診察室血圧は、ガイドラインでもある程度認められている値です。しかし、これは、すべての診察室血圧を認めているのではなく…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(7)

(家庭血圧測定) 実際に血圧を評価する際に、多くの臨床医が参考にしているのがこの家庭血圧です。 先に述べたように、どうしても診察室血圧は、適切な状態で測定することが困難で、さらに、1日の中でも変動する値を、その日の任意の1点の血圧をもって判…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(6)

(高血圧の2つの診:高血圧の診断) 高血圧が疑われるときには、いろんな状況があるとは思いますが、健康診断など何らかの理由で血圧を測定するのがきっかけであろうと思います。 血圧は、脈拍などと同様一日の中で変動する値です。 普段から安静時でも変動し…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(5)

(ほとんどの高血圧は明らかな原因がない) 一般論ですが、病気というものは原因によっていくつかにわけれます。 風邪や肺炎といった感染症のように、人にとっては有害な外的な因子によって生体が攻撃され、それに対して体が正常な反応を起こすことで、徐々に…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(4)

(塩分摂取と生体の反応) 特に高血圧の状態では、塩分の摂取に対応して、腎臓が血圧をコントロールしていると説明しました。ここで、塩分排泄の正常な反応を説明します。 正常では、過剰な塩分摂取時には、腎臓を中心として血圧をあまり変化させずに過剰な…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(3)

(塩と腎臓と血圧) 血圧を上げる、下げるというのにいくつかの要因があります。 高血圧の中には、何かの良性腫瘍などである血圧を上昇しているホルモンが高いとか、腎臓の血管が高度に狭窄しているなど明らな原因がある場合や、喫煙など血管を硬化させるよう…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。(2)

(血圧とは?) ここで血圧とは何かについて、みていきます。 血圧自体は、①心臓から出た血液、②血管の中でも末梢のほうにある抵抗血管、それと③大動脈で決まります。 毛細血管のレベルでは、血管と組織の物質の交換が主となりますので、ここは流れが一定の定…

高血圧とは。そもそも血圧とは何か。治療はした方がいいのか。

高血圧, 症状・診断・治療について(1) 高血圧とは、昇圧系のホルモンの過剰、または、動脈硬化などの血管不全とその人にとっての塩分の過剰摂取などから腎臓をはじめとした血圧の調整系が、血圧の規定値をあげている状態です。 要約 1) 最低限の血圧は、末梢…