心不全を中心とした循環器疾患に関する単なるブログ

心不全について私が知る・思うすべてのこと

不整脈

PLM (Phospholemman) の機能

Andrii Boguslavskyi, Sergiy Tokar, Oleksandra Prysyazhna, Olena Rudyk, David Sanchez-Tatay, Hamish AL Lemmey, Kim A. Dora, Christopher J. Garland, Helen R. Warren, Alexander Doney, Colin N.A. Palmer, Mark J. Caulfield, Julia Vlachaki Walke…

心不全の時にビソノテープはなかなかに使いやすい

心不全に心房細動などの頻脈が合併することは多いと思います。 以前に、急性期どうするかお話ししましたが、 www.kenkohlive.com www.kenkohlive.com www.kenkohlive.com 慢性的に服用していなければ、ひとまずジゴシンを1A(1Aって良く設計されていると思…

不整脈と甲状腺ホルモン

甲状腺ホルモンは、心不全にも影響しますが、不整脈も問題になりますので、不整脈と甲状腺ホルモンについてもお話ししておきたいと思います。 これも前回と同じCirculation誌のまとめ的な記事からの引用になります。(Anne R. Cappola, et al. Circulation. 2…

貧血と頻脈による心不全の経験

貧血や動静脈シャントは、hyperdynamic stateの心不全といわれます。貧血では、赤血球中のヘモグロビンが減少しているので、それだけ酸素運搬能が低下しています。濃度として低下しているので、それを補うには、血流量を増やす必要があります。つまり、心拍…

不整脈による心不全の急性増悪(心房細動や心房粗動の時)

心房細動や心房粗動によっても心不全は急性増悪します。心房粗動に関しては、心房が200bpmを超える頻拍となることやそれにより心房心室の連関がうまくいかないことで、心房機能が弱まります。また、ほとんどの場合には、心房と心室の伝導比が2:1となり、心室…

不整脈による心不全の急性増悪(徐脈と頻脈の時の心不全の違い)

不整脈も心不全の増悪の原因となります。もちろん心不全そのものの原因となることもあります。頻脈誘発性心筋症(TIC)という疾患概念や、動物実験で心不全のモデルを作るときに思いっきり早く右室ペースを続けることをしますので、正常な心臓でも頻拍を続ける…