(2019/2/28 最終更新) 胸部レントゲンでは、肺うっ血と肺水腫、胸水を評価することになります。 安定している状態でとるレントゲンと、不安定な非代償状態でとるレントゲンで評価できる、しなければならない項目はかわります。 また、不安定な状態でとる場合…
心不全の診断を行う際に最も重要なものの一つは、胸部レントゲンです。 症状の経過や身体所見から心不全を疑ったときは、レントゲンは非常に有用な検査となります。 心不全の時に、主に見るのは、心と肺です。 心臓は、まず心不全が疑わしいかどうかを心陰影…
心不全に関する検査を、いろいろと述べていこうと思いますが、心不全を診ていて、本当に重症になればなるほど、いろいろな検査よりも、患者さん本人の自覚症状が一番大事だと思いました。 病気を診るのではなく患者を診ろというようなことを言うつもりはあり…
筋ジストロフィーといって、筋肉自体の遺伝子疾患に伴う拡張型心筋症もしばしばみられます。 筋ジストロフィーは、遺伝子異常による疾患です。 横紋筋や心筋、平滑筋などの筋肉が、壊死をきたし、筋肉不足、筋力低下となり、さまざまな障害をきたす疾患です…
頻脈性不整脈は、慢性的な心不全の原因にもなりえますし、慢性心不全の急性増悪の原因にもなります。 心房細動や心房粗動、心房頻拍があると拡張型心筋症となることがあります。 機序はよくわかっていません。 頻拍誘発性心不全という概念もありますが、それ…
多くの医師が、参考にしていると思われる情報サイトのひとつで、私もほぼ毎日チェックしているm3というサイトがあります。 <日本最大級>医師向け最新医学・医療情報サイト | m3.com このm3からの情報ですが、筑波大の研究チームが、PRMT1(アルギニンメチル化…
心不全に対して、できるだけ早い時期に一通り原因を検索することは非常に重要なことだと考えています。 それは、心不全そのものに対する根治的な治療が存在しないためです。 そのため、可能な限り、治療可能か、少なくとも悪影響を及ぼしている因子を診断し…
拡張型心筋症の診断は、実際どのように行われていて、どこまで行えばいいのかというのは悩ましいところであると思います。 拡張型心筋症の診断は、形態的に駆出率が低下し、心室が拡大するような変化をとる原因のはっきりとしている疾患を除外することです。…
体調不良のためしばらく休んでおりました。 ただの風邪ですが、全身の倦怠感と、激しい咳・発熱のため、ただただ安静にしておりました。 数日前に診察したオーストラリアの夫妻に症状が似ており、感染してしまったのかもしれません。 いつもはマスクをつけて…
拡張型心筋症は、心エコーなどの画像検査で、心臓が拡大していることと左室の駆出率が低下しいることが必須条件となります。 その中で、特に原因が心筋以外によらないものを、拡張型心筋症といいます。 たとえば、冠動脈疾患などで心機能が悪くなり、左室が…