心不全を中心とした循環器疾患に関する単なるブログ

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心臓MRIの4ch断面をみていて

心臓のMRIの解析をしている最中に、4chamber viewで動く心臓をみていた時に思ったことです。
 
心臓が4chの断面できれいに切られていて、心尖部から心房の頂部まで一つの断面になっていました。
 
ずっと動いている心臓をぼぉーとみていたのですが、心臓の大きさがほぼ変わらなんですね。
両方の心室と心房の合わせた断面積は変わらずに、房室弁(三尖弁と僧帽弁)の付け根の部分が大きく、収縮期に心室側に動いて、拡張期には戻ってきてという風に動き続けていました。
収縮期に心室が小さくなった分、心房は心室が小さくなることで大きくなる。心室が収縮して心房が伸展されると内圧が低下するので、圧勾配に従って静脈から心房へ血液が流入するということが起こるんですね。
拡張期も弁がひらいて心房と心室の間を血液が移動して、心房が収縮して心室に血液を押し込んで、でも、見た目で合わせた面積は変わらない。
下大静脈や肺静脈のフローをエコーでみると、いわゆる収縮期と拡張初期に心房への流入フローがあって、心房収縮期には逆行するフローがあるので、そういうわけではないのだろうけど。
 
まったく断面積の変わらないきれいな4chをずっとみていた数分間でした。